日本では、4世帯に1世帯は犬もしくは猫を飼育していると言われており、街中でも定番の犬種や珍しい種類をたくさん見かけますよね。その中でも、日本犬といえば「柴犬」が圧倒的に多いでしょう。しかし、日本が原産国の犬は6種類います!そこで、日本犬の種類やそれぞれの特徴などをご紹介していきましょう。
日本犬の種類は?
日本犬は数千年前から姿が変わっておらず、古くから日本に住んでいます。そのため、純粋な血統の日本犬の種類は6種類のみで、国の天然記念物にも指定されているんです。
柴犬(しばいぬ)
柴犬は、「しばけん」とも呼ばれ、誰もが日本犬を思い浮かべる日本を代表する犬種です。国内だけではなく、海外からもとても人気で世界中で飼育されています。
小さな立ち耳で巻き尾が可愛い柴犬は、日本犬の中でも唯一小型犬に分類されています。
特徴
- オスで39~41cm、9~11kg
- メスで35~38cm、7~9kg
- 警戒心強い、我慢強い、勇敢、頑固、活発、愛嬌があるなど
- 室内飼育ができ飼いやすい
秋田犬(あきたいぬ)
秋田犬は、秋田県原産の日本犬で唯一の大型犬です。古くから熊猟に用いられてきたため、攻撃性が高く飼ってはいけない犬ランキングに上位に入っています。また、いくつかの国では輸入が禁止されています。
特徴
- オスで64~71cm、30~34kg
- メスで57~64cm、25~30kg
- 忠実、従順、愛情深い、縄張り意識が強い、自立心が強い、感覚が鋭敏など
- しっかりとしたしつけが必要。初心者には難しい
甲斐犬(かいけん)
甲斐犬は、山梨県南アルプスの山岳地帯で猟犬として活躍してきた歴史があります。立ち耳に巻尾と日本犬らしい可愛い姿ですが、筋肉がよく発達しており、ワイルドな見た目です。
特徴
- オスで50~56cm、15~18kg
- メスで41~51cm、13~17kg
- 忠実、愛情深い、飼い主のみ忠誠を誓う、警戒心が強い、気性が荒い、厚さが苦手など
- 猟犬らしさを重視して繁殖されてきたため、しつけが難しい。
紀州犬(きしゅういぬ)
紀州犬は、三重県から和歌山県の紀州地方の原産でイノシシやシカを狩っていた狩猟犬です。日本に古くからいる犬種で、真っ白な美しい毛並みが特徴的。しかし、イノシシも倒すほどのパワーを持っています。
特徴
- オスで49~55cm、14~27kg
- メスで43~52cm、15~20kg
- 人懐っこい、落ち着いた性格、誠実、忠実、警戒心が強い、気が強いなど
- 日本犬の種類の中でも最も飼いやすいといわれている
北海道犬(ほっかいどういぬ)
北海道犬は、主に北海道で飼育されてきた日本犬です。アイヌの猟犬として育てられ、アイヌ犬とも呼ばれています。しかし、北海道の厳しい気候にも耐えるほど寒さに強い半面、夏場は熱中症に注意が必要です。
特徴
- オスで48~52cm、20~30kg
- メスで45~48cm、20~30kg
- 従順、素直、忍耐強い、勇敢、警戒心が強い、闘争心が強いなど
- 暑さに非常に弱く、管理が大変。初心者は難しい
四国犬(しこくいぬ)
四国犬は、古くから四国山地に存在し、元々は「土佐犬」の呼称で親しまれていました。しかし、闘犬ではなくクマやイノシシ、シカなどを狩る猟犬として現在も活躍しています。
特徴
- オスで46~55cm、15~25kg
- メスで43~52cm、15~20kg
- 勇敢、忠誠心が強い、従順、警戒心が強い、パワフル、俊敏など
- しつけや訓練が必要で初心者は難しい
最後に
日本犬の種類は多くはありませんが、知名度の低さや愛好家の大幅減少など様々な要因により、関係者から将来「絶滅危惧種になる」との声が上がっています。また、可愛い見た目とは反対にしつけが難しいことから飼うことが難しくなっているのでしょう。とはいえ、大切な純血種の日本犬の血を今後も守っていきたいところですね!