『月の満ち欠け』は気持ち悪い?ホラー映画といわれる理由は?

『月の満ち欠け』は気持ち悪い?ホラー映画といわれる理由は?

2022年12月に公開された映画『月の満ち欠け』は、大泉洋、柴咲コウ、有村架純、そしてSnow Manの目黒蓮など豪華キャストで話題となった作品です。直木賞作家・佐藤正午のベストセラー小説を原作とし、「生まれ変わっても逢いたい人」をテーマにした感動作として宣伝されていました。しかし、実際に鑑賞した観客から月の満ち欠けは「気持ち悪い」「ホラーだった」という意外な感想も多く聞かれています。なぜこの映画がホラー映画といわれているのか探ってみましょう。

目次

予想外の展開に戸惑う観客

『月の満ち欠け』は、愛する妻・梢(柴咲コウ)と娘・瑠璃を事故で亡くした小山内堅(大泉洋)のもとに、三角哲彦(目黒蓮)という青年が訪れるところから物語が始まります。哲彦は小山内の娘が、かつて自分が愛した「瑠璃」(有村架純)の生まれ変わりではないかと告げます。映画の宣伝や予告編からは純愛ストーリーや感動作を想像させるものでしたが、実際に観ると「輪廻転生」というスピリチュアルな要素と、やや不気味な展開に多くの観客が戸惑いを感じたようです。

『月の満ち欠け』が気持ち悪い・ホラー映画と言われる理由

月の満ち欠けが気持ち悪い、ホラー映画と言われる理由には、独特の演出やテーマが影響しているようですね。今回は、その理由について考察していきます。

1. 親の視点から見た恐怖

最も多くの観客が「ホラー」だと感じた理由は、主人公・小山内の視点で物語を捉えたときの恐怖です。大切に育ててきた一人娘が実は「前世の記憶を持つ他人」だったという設定は、親にとって非常に恐ろしい概念です。7歳のときに高熱をきっかけに前世の記憶が蘇ったという設定も、一種の「憑依」や「乗っ取り」のようなホラー要素を感じさせます。あるTwitterユーザーは「大人の執念に子供が乗っ取られているようにしか見えなかった」と感想を述べており、親子の愛という美しいテーマが、捉え方によっては恐怖に変わってしまうことがわかります。

2. ラストシーンの不気味さ

映画のラストシーンについても「ゾワッとした」「気持ち悪い」という感想が多く見られます。特に最後の少女の仕草が不気味だと感じる観客も多く、「世にも奇妙な物語を見た後の気分だった」という感想もありました。感動のラストを期待していた観客にとって、予想外の終わり方だったようです。

3. 田中圭演じる「正木」のキャラクター性

田中圭が演じる正木のキャラクターが「怖い」「酷い」という感想も非常に多く見られました。不妊が発覚した妻・瑠璃(有村架純)に対して「とんだハズレクジだったな!」と暴言を吐くシーンなど、その冷酷な態度に多くの観客が不快感を覚えたようです。田中圭の演技力の高さが、かえってキャラクターのリアルな恐怖を引き立てているという声も多く、「田中圭のホラー映画」「田中圭に要注意」といった感想が続出していました。

4. 愛よりも執着が強調される

映画の中心となる恋愛関係も、純愛というよりは「不倫」「執着」の色合いが強いと感じる観客が多かったようです。特に三角哲彦(目黒蓮)の瑠璃への思いが、健全な愛というより異常な執着に見える場面があると指摘する声もありました。カメラで瑠璃を撮影するシーンなども「少し苦手だった」という感想があり、純愛を期待していた観客には違和感を持たせたようです。

目黒蓮のラブシーンに驚くファン

Snow Man・目黒蓮の単独映画初出演ということで注目を集めた本作ですが、ファンにとって予想外だったのは、キスシーンやベッドシーンの存在でした。「推しのラブシーンは見たくない」「無理」という声が多く上がり、映画として応援したい気持ちと見たくない気持ちの葛藤を抱えるファンも多かったようです。そんな理由もあり、月の満ち欠けは気持ち悪いという声もあったと考えられます。

まとめ

『月の満ち欠け』は、予告編や宣伝から純愛・感動作を期待して観に行った観客が、予想外の展開や不気味な要素に戸惑った作品と言えそうです。「輪廻転生」というテーマ自体、受け取り方によっては神秘的で美しくも、恐ろしくも感じられるため、観る人によって「感動作」にも「ホラー映画」にもなり得ることがわかります。感動作として楽しみたい方は、輪廻転生という設定を受け入れる心の準備をした上で鑑賞することをおすすめします。また、目黒蓮ファンの方は、役者としての新たな一面を見られる作品として、広い心で受け止めてみてはいかがでしょうか。

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