『うさぎドロップ』はなぜ気持ち悪い?近親相姦が無理という声も?

『うさぎドロップ』はなぜ気持ち悪い?近親相姦が無理という声も?

人気漫画『うさぎドロップ』は心温まる子育て物語として多くの読者から愛されてきましたが、その結末をめぐって「気持ち悪い」という声が上がっています。なぜこの作品がそのような批判を受けることになったのでしょうか。今回は、うさぎドロップの物語展開とその結末に対する反応について詳しく見ていきましょう。

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うさぎドロップとは

うさぎドロップは、宇仁田ゆみさんの漫画作品で、女性向け雑誌「FEEL YOUNG」で2005年10月から2012年1月まで連載されました。番外編も含めて単行本全10巻が刊行されています。2011年には、7月にテレビアニメの放送が開始され、続く8月には実写映画が公開されるなどメディアミックス展開も。この作品は2部構成で、第1部では主人公・大吉が幼い”叔母”であるりんを引き取り、家族として絆を深めていく過程が描かれています。一方、第2部では高校生に成長したりんが、母親という存在について考え、また自分自身の恋愛に向き合っていく姿が描かれています。

『うさぎドロップ』はなぜ気持ち悪いのか?

アニメ版と実写映画版はいずれも第1部のみを映像化しており、一部で「気持ち悪い」という評価があるのは、原作漫画の第2部に対してのようですね。うさぎドロップが一部で「気持ち悪い」との評価を受けている最終回について、具体的なストーリーを9巻以降のあらすじからネタバレを含めて紹介します。

「子供嫌い」から一転、母となったカズミ

第1部では子供嫌いで我儘な性格として描かれていたダイキチの妹・カズミですが、彼女にも大きな変化が訪れます。当初は結婚が決まっていたものの、婚約者の「早く子供が欲しい」という希望に強く反対していたカズミでしたが、物語の最終回では一転して母親となり、自分の子供を育てる姿が描かれているのです。

明かされたりんの想い

ダイキチがゆかりに失恋したことをきっかけに、りんは自分自身がダイキチに対して抱いていた感情に気づいてしまいます。しかし、その感情は禁断の恋で、もし明らかになればダイキチとの現在の生活が崩壊してしまう可能性がありました。りんは自分の気持ちを隠し、このままダイキチのそばにいることを願いますが、その感情は隠しきれずにコウキに気づかれ、最終的にはダイキチ自身にも知られること。りんの感情を知ったダイキチは大きな衝撃を受け、二人の関係には緊張が生まれてしまいます。

秘められた真実

りんはダイキチから拒絶されてしまい、自分の複雑な感情を誰に打ち明ければよいのか分からず、実母である正子を頼ることに。玄関先で言葉に詰まるりんを、正子は何も問うことなく静かに家の中へと迎え入れます。ようやく心の内を明かし、ダイキチへの恋心を打ち明けたりんに対して、正子は長年隠し続けてきた事実を告げます『ダイキチの祖父である宋一は、実はりんの実の父親ではない』ということを。その後、りんを迎えに正子の家を訪れたダイキチも、りんが宋一の実子ではないという事実をすでに知っていたと告白します。りんを引き取った直後に見つけた宋一の遺書から、その事実を知っていたのです。しかし、血縁関係がないことをりんに伝えれば、彼女の帰るべき場所を奪うことになると考えたダイキチは、あえてその真実を明かさないでいたのでした。

うさぎドロップが気持ち悪い理由

育ての親とその子供が恋愛関係に発展するという展開に対して、多くの読者が「気持ち悪い」という嫌悪感を持ったようです。この作品は第1部と第2部に明確に分かれており、第1部では心温まる子育ての日常を描いていたのに対し、第2部では突如として恋愛関係へと物語が展開します。このあまりにも大きな違いに戸惑い、違和感を覚えた読者が少なくなかったようです。特に第1部の家族愛という穏やかなストーリーから、第2部での親子間の恋愛という急転直下の展開に、多くの読者が感情的についていけなかったといいます。

最後に

『うさぎドロップ』は、第1部でのハートフルな物語から、第2部での育ての親と子の恋愛という急展開によって、多くの読者に衝撃を与えました。血縁関係がなかったという設定が明かされるものの、長年親子として過ごしてきた二人の関係性の変化に戸惑いや違和感を覚えたようです。作者の意図した家族の形や愛の形の多様性を描く試みが、読者の予想を大きく超えるものだったのかもしれません。とはいえ、第1部のみを映像化したアニメや実写映画は親子の絆を描いた温かい作品として人気です。

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