『なるたる』は鬱マンガ?閲覧注意シーンをまとめ!作者も病んでいた

『なるたる』は鬱マンガ?閲覧注意シーンをまとめ!作者も病んでいた

『なるたる』は、その衝撃的な展開と暗鬱なシーンで知られる鬼頭莫宏の代表作です。特に、いじめのシーンなど、読者に強いトラウマを残すような描写を含むことから、「鬱マンガ」として広く認識されています。本記事では、作品の概要と注意が必要なシーンについて解説するとともに、作者自身の当時の心境についても触れていきます。

目次

鬼頭莫宏の代表作「なるたる」

鬼頭莫宏の代表作「なるたる」は、1998年から2003年にかけて月刊アフタヌーンで連載された物語です。全12巻(新装版は全8巻)の単行本として刊行され、2003年には13話のアニメシリーズとしても展開されました。

主人公と物語の始まり

物語は、小学6年生の玉依シイナを主人公に据えています。夏休み、祖父母の島で星型の不思議な生命体「ホシ丸」と出会ったシイナは、やがて世界の存亡を巡る壮大な戦いに身を投じることになります。世界のリセットを目論む「竜の子」のリンク者たちとの闘争を通じて、物語は深みを増していきます。

鬱描写が特徴的な作品

作品「なるたる」は、その鮮烈な暴力描写や暗鬱な展開で知られますが、同時に緻密な心理描写と丹念なキャラクター造形で多くの読者を魅了してきました。独創的な「竜の子」のデザインも、作品の大きな特徴の一つです。

鬱展開や閲覧注意シーンをまとめ

この作品には、読者を強く揺さぶる鬱展開や衝撃的なシーンが数多く含まれています。ここでは、特に注意が必要な描写やストーリー展開についてまとめました。閲覧に際してはご注意ください。

ミミズジュース

「なるたる」において最も心に深く刻まれる場面の一つが、小学生の「ひろちゃん」が経験する凄惨ないじめの描写です。優秀な成績を収めていたひろちゃんは、そのことを理由に同級生の女子グループから標的にされていました。「テストで100点を取るな」という理不尽な要求を突きつけられ、97点という高得点を取ったことで、更なる制裁の対象となってしまいます。その制裁として行われたのが、「ミミズジュース」と呼ばれる残虐な行為でした。いじめグループは水の入ったビーカーにミミズを投入し、ひろちゃんにその水を飲むよう強要。拒否するたびにミミズは追加され、最終的に彼女は3匹のミミズが入った水を飲まされることに。いじめグループが立ち去った後、泣きながらミミズを吐き出すひろちゃんの姿は、被害者の心情を余すところなく描き出しています。

試験管

ミミズジュースの事件以降も、ひろちゃんへのいじめは続いていきました。ある夜、下校途中のひろちゃんは加害者グループによって学校へと連れて行かれ、さらなる暴力に遭遇します。後にリーダーの発言から明らかになる行為「試験管をひろちゃんの性器に挿入する」の残虐性は、読者に深い衝撃を与えました。この展開が特に衝撃的なのは、加害者が小学生だという事実です。年齢からは想像もつかない残虐性を帯びた行為は、読者の心に消えない傷跡を残します。

『なるたる』マンガ作者も病んでいた

なるたるの作者は執筆期間中、精神的に不安定な状態にあり、その心理状態が作品の内容や表現に影響を与えていたとの発言があったといいます。ただし、この情報はネット上のものなので正確性は不明です。

最後に

「なるたる」は、その圧倒的な暴力シーンと鬱展開で読者を戸惑わせる一方、緻密な心理描写と壮大な世界観で多くのファンを魅了してきました。閲覧には注意が必要ですが、単なるショッキングな表現を超えた、深い人間ドラマとしての側面も持ち合わせています。読む際は心の準備をした上で、作品が問いかける本質的なテーマにも目を向けてみてはいかがでしょうか。

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