『凪のお暇』は、周囲に合わせて生きてきた主人公・大島凪が、新しい生活を始めることで自分らしさを見つける物語です。2019年にドラマ化され、多くの視聴者に共感を呼びましたが、原作との違いやキャラクターの変化に対する意見も多くあります。本記事では、『凪のお暇』が気持ち悪いといわれる理由についてや、キャストの人選にミスがあったのかを見ていきましょう。
『凪のお暇』とは?
『凪のお暇』は、コナリミサトさんが描く漫画で、2016年から『Eleganceイブ』で連載されました。主人公の大島凪さんは28歳のOLで、周囲に合わせて生きてきましたが、同僚の陰口や彼氏の裏切りに耐えられず、会社を辞めて新しい生活を始めます。新しい環境で隣人の安良城ゴンさんやスナック「バブル」のエリィさんと出会い、自分らしい生き方を模索する。2019年にはTBSテレビでドラマ化され、黒木華さんが凪さんを、高橋一生さんが我聞さんを、中村倫也さんがゴンさんを演じました。初回視聴率は10.3%と好スタートを切りました。
『凪のお暇』が気持ち悪いといわれる理由は?
原作とドラマの違いにより、『凪のお暇』の印象は大きく変わりましたが、その変化が必ずしも良い方向に作用したとは言えません。ドラマに対して「不快」と感じる視聴者も多くいました。その理由は何だったのでしょうか?
凪のキャラクター性の変化
原作では、凪さんは特徴的な天然パーマのモジャモジャ頭で、自分らしく生きることを決意しています。しかし、ドラマ版ではストレートヘアで、その変化があまり目立ちません。また、原作では凪さんは節約が趣味で、豆苗すいとんなどの料理を楽しんでいますが、ドラマでは料理シーンが少なくなっています。これらの違いにより、凪さんの魅力やキャラクター性が薄れてしまったと感じる視聴者もいるようです。
我聞のキャラクター性の変化
原作では、我聞さんは凪さんに対して支配的でモラハラな態度を取り、浮気もする最低な男。しかし、ドラマ版ではそんな態度も軽減され、浮気もしません。このため、我聞さんのクズさや悪役感が薄れてしまいました。また、高橋一生さんが演じることで我聞さんの魅力が増してしまい、凪さんが我聞さんから離れることに納得できない視聴者もいたようです。
ゴンのキャラクター性の変化
原作では、ゴンさんは凪さん以外の女性とも関係を持ち、その魅力と危険性が強調されています。しかし、ドラマ版ではその要素がなくなっています。このため、ゴンさんのキャラやミステリアスな雰囲気が薄れてしまいました。
『凪のお暇』はミスキャスト?
原作があると、展開が予測できたり、キャストや演出に対する原作ファンの厳しい意見が出ることがあります。一般の視聴者にとっては面白ければ原作ものでもオリジナルでも関係ないのでしょうが、制作者にとっては原作ファンを納得させるのが難しいところかもしれませんね。ネットの時代では、原作を知らない視聴者にも原作ファンの意見が影響することがあります。
「凪のお暇」:原作ファンも納得の高評価
しかし、黒木主演の「凪のお暇」は、原作を知る人も知らない人も高く評価しているようです。ヒロインの凪が会社を辞めて新しい人生を始めるというストーリーで、放送前にはキャスティングや実写化に対する厳しい意見もあったといいますが、初回放送後は支持する声が多くなったとか。特に、働く女性たちに共感を呼び、人気俳優の高橋一生と中村倫也のキャスティングも成功の要因となっています。
最後に
『凪のお暇』は、原作ファンもドラマファンも楽しめる作品として評価されていますが、キャラクターの変化や演出に対する意見も多くあります。原作とドラマの違いを理解しながら、どちらの魅力も楽しんでみてはいかがでしょうか。