『コクリコ坂から』が気持ち悪いといわれる理由は?兄妹の恋愛って本当?

『コクリコ坂から』が気持ち悪いといわれる理由は?兄妹の恋愛って本当?

『コクリコ坂から』はスタジオジブリの映画で、その独特な設定と描写により、視聴者から様々な反応が寄せられています。一部の視聴者からはコクリコ坂からは「気持ち悪い」という批判的な意見もあるようです。この記事では、その理由と、本作が持つ魅力について詳しく解説します。

目次

『コクリコ坂から』が気持ち悪いといわれる理由とは?

コクリコ坂からが気持ち悪いといわれている理由について、多かった意見を3点紹介します。

①ストーリーが退屈

原作漫画と映画版は基本的なストーリーラインは同じですが、映画版では「カルチェラタン」のような新たな設定や、俊と海の恋愛に加えて多くのエピソードが追加されました。これにより、一部の視聴者は詳細な説明が不足しているとの批判的な意見も。また、物語の主要なテーマが2人の恋愛なのか、それともカルチェラタンの取り壊しに反対する闘争なのか、最終的に何を伝えたいのかが明確でないという意見もあります。他に、キャラクターの描写が浅いという批判もありました。

②近親相姦の設定

ジブリ作品で一番の批判点は、「近親相姦」というタブーなテーマを扱っていたことです。物語の最後で俊と海が兄妹ではないことが明らかになりますが、その前に「兄妹でも好き」という告白シーンが存在します。この設定に対して「気持ち悪い」という否定的な意見が多く寄せられました。特に、兄妹の恋愛を観ていると思いながらも、その恋愛に心が動かされる自分に対する違和感を覚える視聴者もいたといいます。

③時代背景についていけない

物語は1963年、つまり太平洋戦争終結から18年後の時代を舞台にしています。この時代背景は、海の父親が朝鮮戦争の機雷で亡くなり、俊の親戚が原爆で亡くなるというエピソードに反映されています。これらの歴史的な要素は、当時の知識がない視聴者にとっては理解しづらいかもしれません。さらに、物語は60年代初頭の学生運動という世界的な潮流を反映しています。カルチェラタンの闘争はこの時代の雰囲気を象徴していますが、これが若い世代には古臭く感じられるのかもしれません。

「カルチェラタン」の独自性と時代背景の魅力

原作漫画には存在しない「カルチェラタン」という学園の文化部棟は、本作の独自性を強調しています。その建物の外観から、部室が混ざり合った“汚さと美しさ”を兼ね備えた内観まで、詳細な設定が反映されています。また、高度成長期や学生運動が活発だった時代背景が描かれており、その背景やキャラクター全体からエネルギーを感じられるのも本作の魅力なのです。これが古臭く感じるか、あるいはノスタルジックに感じるかは、視聴者の捉え方次第でしょう。

昭和の雰囲気に思いをはせる

本作の一つの魅力は、昭和時代の古き町並みの描写です。60年代の横浜の港町の雰囲気を描くことで、視聴者は不思議な懐かしさを感じ、自分もその時代に生きてみたいと思う人もいます。また、キャラクターたちに派手さはありませんが、それも昭和を彷彿とさせます。昭和特有の古風な言葉遣いや、古き良き日本の風景に対するノスタルジーを感じる視聴者もいました。

最後に

以上が『コクリコ坂から』が一部の視聴者から「気持ち悪い」と感じられる理由と、その一方で多くの視聴者が感じる本作の魅力についての解説でした。1963年の時代背景に、「あの時代に憧れる」という声も多かったので、この時代背景を理解した上で見てみると素晴らしい作品といえるでしょう。

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